海が走る“エンドロール”

なんて素敵なタイトル・・・✨

本当にたまたまなんですが、8月16日発売の情報をどこかで見て

すぐに本屋さん常連の息子に連絡して買ってきてもらいました。

素敵なのはタイトルだけじゃなかった・・・

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65歳を過ぎ、夫と死別したうみ子。

たまたま数十年ぶりに訪れた映画館で、海(かい)という美大生に出会うことから始まるストーリー。

自分は“映画を撮りたい側”の人間なのだと、65歳の女性が映画という大海原へダイブする物語です。

 

感想はネタバレになるかもしれないので、このブログの最後に書きますね。

まずはタイトルに惹かれた理由を二つ書かせてください。

 

 

一つ目。

私、映画の最後のエンドロールを見るのが大好きなんです。

俳優さんの名前はもちろん、カメラマンやメイクさん、美術さんに音声さん、

ロケ地協力や衣装協力などなど、

一つの作品を作るのにこれだけ沢山の人の頑張りと愛情が詰まっているんだなーって。

より作品が愛おしくなる瞬間だと思って見てます。

なので、映画館でエンドロール中に立ち上がるような方とは

決して仲良くなれません( ;∀;)

 

二つ目。

“海が走るエンドロール”

このタイトルで真っ先に思い出したのが

“エンドロール~伝説の父~”というドラマ。NHKだったかな。

 

改めて調べたら2012年、だいぶ前の作品でした。

 

その作品のセリフ・・・

『人生が一本の映画だったら、最後のエンドロールには何人の名前が載るかな』

 

池松壮亮くんが好きで見たドラマのこのセリフが、何百本と見た作品の中で

自分史上最高に心に突き刺さり、今なお抜けていません。

 

なんかすごく考えさせられたんですよね。

自分のエンドロールもそうだけど、すでに亡くなってしまった先輩や同級生のエンドロールに、私はちゃんと名を残すことができたかな。とか。

今、大好きなあの人のエンドロールに自信を持って名を残したいな。とか。

大切な人が突然いなくなってしまう悲しさを知っているから、

“好き”も“ありがとう”も“ごめんね”も

言えるときにちゃんと伝えようと思って日々生きてます。

 

 

“海が走るエンドロール”

 

 

やりたいことがあってできる環境(船)があるならば

あとは気持ち(海)次第

それが穏やかな海だろうが、荒れ狂う海だろうが

舵を握れるのは自分だけ

 

まだ物語は始まったばかりだけど、この作品の映像化がそう遠くはない気がします。

きらっきらのエンドロールが見れる日を期待し、

うみ子と海の航海を見守っていきます。

 

今日も大好きな大切な❝宝物❞発見☆彡